夢を叶えるオーディション

1次通過のコツとは

オーディションの一次審査は「一瞬」で決まることがほとんどです。オーディションの一次審査は「書類」やデータであることが多く、かなりの確率で審査担当の人は大量の応募書類をさばいていることになるでしょう。ひとつひとつを丁寧に審査することもあれば、「流し」ながら大量の応募を処理しているということもあります。どちらにしても、審査員は「審査」に対して疲れていることは間違いありません。その中で「ハッ」となるような応募書類、或いは印象に残ってしょうがない応募書類のものは一次審査を通りやすくなる傾向にあります。
一時審査を通る際の基準は単純です。明らかに何かが秀でていればいいのです。例えば、群を抜いてスタイルが良いだとか、ずば抜けて歌がうまいだとか、何かひとつでも誇れるようなものが一瞬で伝わればいいのです。「努力しています」、「他の人には負けません」、「このオーディションに賭けています」などといったたぐいの意気込みや決意表明を応募書類や応募作品の中でしてみたとしても、それは他の応募も同様ですから、まったく目立ちません。やはり「ずば抜けている」という点を明確に強調した方が、「実際に見てみたい、会ってみたい」というような状況を生み出しやすいものです。これはある意味の自己管理であり自己PRのようなものです。自分の長所や武器になるところをどのように把握しているか、自分自身でどのように活かすことが出来るのか、そのような点がわかるものなのです。
変に遠慮したり、自分の「良さ」がわからないままなんとなく無難な応募書類を作っていては、応募した意味がありません。「友達に誘われてなんとなく・・・」という理由でも、明らかに光るものがあれば通過しますが、そうでなければ大抵落ちます。世の中には夢をかなえることを切望してやまない人が数多くいるものです。その人たちすべてが「ライバル」だと思うと、気が遠くなりそうですが、それらの人たちがある種の「シーン」のようなものをオーディションの中に生み出します。「これが出来れば平均以上」というラインが出来てしまいます。それはそのままプロを目指す人たちのアベレージになり、業界の人たちがアマチュアシーンを測る物差しにもなります。
べつに応募書類でどう書こうが自由なのですが、軽率な応募や真剣さに欠ける応募は他の応募者の人たちにとっても迷惑ですし、審査員に対しては失礼すぎます。審査することが「仕事」であっても、大量の応募の中から「原石」を見つけ出すことは容易ではないことですから、その審査員に対する最低限のマナーは必要です。それは「審査されても不快にさせない」ということに尽きます。中には本当に奇抜な発想で応募する人もいます。その中には度が過ぎてしまっている者も多々あります。審査基準にないことを突き詰めても何の意味もありません。そのような応募は誰も得しませんし、それでその事務所なりプロダクションなりに「出入り禁止」のレッテルを貼られる可能性だってあるのです。そのようなことにならないためにも、応募したオーディションの趣旨を理解し、どのような強みで戦えば勝てるのかということをよく考えましょう。

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