夢を叶えるオーディション

未成年者のオーディション

オーディションは遊びではありません。ある種の入社面接のようなものです。芸能活動とアルバイトは別ものですし、かける時間、負うべき責任も異なります。未成年者である場合に必ず保護者の同意が必要である理由はそのためです。もし、あなたが未成年者である場合は、保護者を説得する必要が必ずあります。ですが、あなたが本気であればあるほど、保護者の方は困惑してしまうことでしょう。それは「自分自身がそれを経験しかことがない」ということであればなおさらです。要するに「心配」なのです。一般的な会社であれば良いのです。自分もそこにいて、どんなストレスがあるか、どんな人間関係を築けばいいか、アドバイスすることが出来るのです。ですが、ショービジネスの世界ともなると自分が築いてきた常識が通用しないかもしれないのです。そのような場にわが子を預けることが、不安なのです。あなたの年齢が低ければ低いほど、若いほどそれは顕著でしょう。「普通であってはなぜいけないのか」と問われることになるかもしれません。
保護者を説得するのは「理屈」ではありません。本人の強い意志です。反対されても、何度反対されても説得を続ける強い意志が一番の説得材料になります。一度「ダメ」だと言われて引きさがるようではいけません。親はなんでも「ダメ」だと言うものです。ある意味、それでわが子の「本意」を確かめようとしているのです。自分の強い夢であるならば、簡単には引き下がってはいけません。自分の親を説得できないようであれば、どんな芸能においても相手を感動させる説得力などは持ち得ません。何度ぶつかっても、たとえ喧嘩になったとしても、自分の一番の理解者になってくれるはずの保護者の理解を得なければ、何もできないのです。交渉が半年や一年に渡っても仕方がありません。
そして保護者の同意が得られたとします。すると今度は保護者はあなたに「期待」します。あなたのやりたいことを応援しようと、そのような気持ちになっているのです。その期待に応えることが、最大の親孝行になるはずです。簡単にあきらめたり、投げ出したりすれば、必死の説得を受けてそれを許した保護者はなんだか裏切られた気持ちになってしまうでしょう。未成年者で多いのは「投げ出す」ということです。少し興味があるからといって覗いては、「わかったような気」になってすぐに投げ出すのです。それが繰り返されるとやがて保護者はあなたを信用しなくなります。堅実に生きろと、一般的に進学して就職してほしいと、願うようになるのです。「やりたいこと」や「夢」を曲げないということにはパワーが必要です。簡単にあきらめるのでは、本当にそこまでのものです。続けていれば、追い続けていれば、「可能性」という火は消えません。もしあなたが「若い」のであれば、それだけはわかっていてほしいのです。「諦める」などということを考えた瞬間に、すでに夢は夢のままになります。その程度の気持ちであるのならば、いちいち保護者を心配させないことが「親孝行」です。本当にその道を志しているのか、ただ遊び半分なのか、それともミーハーなだけではないのか、自分によく問いかけてみてください。保護者を悩ませる価値があるものなのかどうか、よくよく考えましょう。

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